「世界じゅうのあかちゃんをかきましょう。あらゆる国ぐにのあかちゃんを。 町のなかでも、絵本のなかでも、はだの色で人をわけてはいけません。そんなルール、なくさなくては」
絵本作家ギョウ・フジカワは、はだの色で人をくべつする法律があった1960年代はじめのアメリカで、はだの色のちがう赤ちゃんたちを、はじめていっしょに登場させました。 「みんなに、差別のない世界を想像してほしい」というゆめがあったからです。 その背景には、日系人であるギョウ自身の、つらい経験がありました。
絵本のなかから人種差別をうちやぶった、日系人女性の伝記絵本!
タイトルにひかれ、手に取りました。
20世紀の初めに渡米した、日本人の両親のもとに生まれたギョウ。白人社会や男性中心の学校で疎外感を感じ、戦争中にはさらなる苦労をしつつも、大好きな絵を描き、絵本を作った女性です。
困難な時代をしなやかに生き抜いた彼女の生涯に感激します。ギョウが描いた、のびやかな明るい子供たちの姿が印象的でした。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
|