広島県尾道と対岸の島、向島(むかいしま)をむすぶ渡し船、フェリーの一日を詩情豊かに描いた作品です。今、乗り物は高速化の一途をたどっていますが、この渡し船は、ゆったり、のんびりとしています。そして、尾道と向島の人々の暮らしがかいま見える、ゆりかごのような船です。ややもすると画一的な暮らしになってしまう毎日ですが、ときには香りのちがう生活を味わってみてください。
「かがくのとも」の1冊です。
瀬戸内海の島と陸を結ぶ、フェリーの一日を追ったお話です。
陸からちょっとだけ離れた島。ほんの4分の船旅。
でも、船がないと人々は渡れないんです。
通勤する人、お買い物する人、郵便配達の人、、、
ここに住むさまざまな人にとって、フェリーは「道」なんですね。
船といえば、観光地での遊覧船くらいしか乗ったことのない息子は、日常生活に船が切り離せない生活がある、ということにびっくりしていました。
こういう船にも、息子と一緒に乗ってみたいです。 (あんれいさん 40代・ママ 男の子6歳)
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