「ぼく」はコックさん。 みんなが食べたいものを何でも作ってくれるんです!
早速やってきたお客さんは、ライオンさん。
「えーとね、さくさく したのをね、 からーい とろとろでね、 たくさーん たべたい!」 ですって。
確かに何でも作ってくれるレストランですが、 まるでなぞなぞみたいなリクエスト。
大丈夫かなあ〜とキッチンをのぞいてみると、 「ぼく」はなにやらひらめいた様子。 ニコニコ笑顔で手際よく作っていたものは、 「おおもりの カツカレー!」
うん、確かに、さくさくしたカツが 辛いとろとろのカレーに乗っていて、 しかもごはんは大盛り。 ほおばるライオンさんの幸せそうな顔がたまらない。
次々に現れるお客さんも、みんななぞなぞみたいなリクエスト。 それでも「ぼく」は、ニコニコ笑顔ですてきな料理をふるまいます。
お客さんたちが満足して帰った後は、お片づけ。 お片づけが終わった「ぼく」が駆け寄るのは、お母さんのところ!
今度は「ぼく」が食べる番。 いったい何を食べるのかな?
『なんでもレストラン』は、裏表紙にもおいしそうな料理がいっぱい。 中でも気になったのは、「パリパリソーセージとリンゴに」。 きっと煮りんごの上にパリッと焼いたソーセージがのっているのでしょう。 「パリッとしてて しょっぱいのを あまーく につめた あかいのといっしょに たべたい!」 と言えば、「ぼく」ならきっと作ってくれそうです。
あぁ、おなかがすいてきた!
(近野明日花 絵本ナビライター)
ぼくはコックさん、ここはなんでもレストラン。みんなが食べたいもの、なんでも作ってあげる。ライオンさんが食べたいのは、〈さくさく、からいとろとろ、たくさん〉だって! はらぺこ動物たちのリクエスト、さあ、なにができるかな?
何とも潔い題名です。
みんなが食べたいものを何でも作ってくれるレストランですって。
表紙絵の男の子がコックさんだそう。
頼もしいじゃあないですか。
やってくるお客様は動物たち、しかも注文は「さくさく、からーい、とろとろ、たくさーん」などとあいまい。
そのイメージから献立を立てるので、一種のクイズ風にも楽しめそうです。
コックさんの手順はかなり本格的で、そこから何ができるか推理するのもいいですね。
同じ食材でも、「もりもり たくさん」「つるつる さっぱり」「ふーふー」のリクエストを見事クリアする腕前に拍手!
ねこさんたちのリクエストは難題ですが、おお、この手がありましたか!
ラストは余韻たっぷり。
「げんきになるもの」というメニューに読者の会話も弾みそうです。 (レイラさん 50代・ママ )
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