もしも何かが起こっても、こんなふうに考えられたら、きっと、だいじょうぶ。美しい文章と、不思議でやさしいイラストでつづられた、読み終えたら少しだけ元気になる絵本。
困難なことにぶつかったとき、一生懸命がんばることは大切です。でもときには、その場から逃げたり、現状にながされたり、きっぱりあきらめたりすることもいいんじゃないか、と教えてくれる本です。
「おっきなおっきなタコが あなたを乗せて逃げるというなら いっそのこと 思いきり運命に流されてみましょう」と作者は言っています。案外、自分が進もうとしているところと、タコが連れて行ってくれる場所は同じところかもしれないな、などと思えてきます。今、なにかに悩んでいる人に、解決のヒントを与えてくれる本だと思います。
角田光代さんの訳は、リズム感があって心にしみこんできます。深い内容の文章ですが、子供でも読める言葉で書かれています。 (どくだみ茶さん 30代・ママ 女の子6歳)
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