ひよこさんの乗っているブランコは、 ひよこさんのお父さんとお母さんが作ってくれた、特別なブランコ。
「ぼくもブランコ のりたいな」と、 ぞうさんやうまさんや、ライオンさんが来るけれど、 ひよこさんは「おもすぎて のれないわ」と断ります。 でも、ちいさくて軽いねずみくんは、 ひよこさんのブランコに乗せてもらうことができました。
2人で楽しくブランコに乗っていると、いじわるねこくんがやってきて、 ブランコを横取りしてしまいます。 満足気にブランコで遊ぶねこさんですが、 あれあれ? どんどんみんなが小さくなってきて…。
ブランコに乗せることを断り続けるひよこさんに 『ねずみくんのチョッキ』のねずみくんは チョッキを誰にでも貸してあげるのに…とちょっととまどってしまいました。 でも、ひよこさんはいじわるで断っていたわけじゃありません。 その種明かしがとっても爽快で、なるほど!と納得! ひよこさんのブランコに乗ってみたい!って思っちゃいます。 (でも、体重オーバーかな…)
緑の縁がとてもさわやかな一冊です。
(木村春子 絵本ナビライター)
○あらすじ ひよこさんがブランコにのっていると、ぞうさんがやってきました。 「ぼくも、ブランコのりたいな」 「ぞうさんは、おもすぎてのれないわ」 うまさんも、ライオンさんも、あしかさんもおもすぎてのれません。 そこへ、ねずみくんがやってきました。 「ねずみくんなら、かるいからのれるかもしれないわ」 と、ひよこさん。 ひよこさんとねずみくんが、なかよくのっていると、いじわるねこくんがやってきて、 「ぼくにも、ブランコのせろ!」 と、むりやりのってしまいました。 すると、あれあれ、ブランコは、どんどん高くあがっていって・・・
○編集部より いじわるねこくんは、どうなってしまうのでしょう? “いじわるすると、いたいめにあいますよ”とメッセージをふくんだお話です。
ことりがブランコで遊んでいると、いろんな動物が来て乗せてと言うのですが、みんな重くて断られてしまいます。次にねずみくんが行くと、軽いので一緒に乗って遊ばせてもらえました。その時、ねこがやって来てダメだと言われたのにブランコを独り占めしてしまいます。そんなことをしたら、ことりのお父さんと、お母さんに怒られてしまうのに…。最後は、やはり懲らしめられてしまうのでした。背景が何もなく、シンプルな絵の中で動物達の愛らしさが引き立ちます。実はこのブランコは、ことりさんの親の愛情たっぷりのブランコなのです。こんな素敵なかわいいブランコなら誰でも乗りたくなってしまうでしょう。ねこの気持ちもわかるけど、やはり横取りはいけませんよね。私も乗せてもらいたいけれど、きっと重いので断られるでしょう。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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