旅をより深く楽しむには、地理の知識がとても役に立ちます。 本書は、いわゆる観光ツアーやガイドブックの目線から一歩踏み込んだ旅の視点を提案し、旅をより知的に深く楽しむための地理の教科書です。「小豆島はなぜオリーブの島になったのか」「フランスの畑の景色はなぜ美しいのか」「アンデスの民はなぜ帽子をかぶっているのか」など、旅先でみられる世界各地の特徴の理由を、地理の知識で解き明かしていきます。全編に各地域のカラー写真が満載なので、世界を旅行しているような感覚で読み通すことができて、いつのまにか地理の知識も身につく異色の旅ガイドとも言えます。本書を読んで旅に出れば、これまでとは違った視点でも地域を見ることができ、より深く理解して楽しむことができるでしょう。たまには地理の視点で旅を企画してみませんか?
目次
1章 人間の営みを感じる旅 1 小豆島はなぜオリーブの島?−プランニングを楽しむ旅 2 焼いた畑はなぜ持続可能?−土の恵みに感謝する旅 3 フランスの畑はなぜ美しい?−農村の人工美を愛でる旅 4 寒いのになぜ背が伸びる?−樹木の強さに目を見張る旅 5 ペンギンはなぜ南極に住む?−海の幸に感心する旅 6 砂漠になぜ摩天楼!?−地球の恵みにあずかる旅 7 北極圏になぜ電車が走る?−太古の地底に触れる旅 8 海沿いはなぜ発展する?−産業の発展を追体験する旅 9 都会の人はなぜ走る?−都市の産業を見出す旅 2章 人間の軌跡に出会う旅 10 日本はなぜ鉄道大国?−乗り物を使い分ける旅 11 途上国ではなぜ皆ケータイ?−ICTの普及に驚く旅 12 人はなぜ都会に集まる?−未来都市を歩く旅 13 資源がないのになぜ発展できる?−行き交うマネーに感嘆する旅 14 旅は3段階で楽しめる!?−それぞれの非日常を楽しむ旅 15 貧しい村になぜ子どもが多い?−小さな子どもとふれ合う旅 16 同じ州内でなぜ時差がある?−移民に思いを馳せる旅 17 砂漠になぜ集落ができた?−砂漠の暮らしを体験する旅 18 高層ビルはなぜ郊外にある?−都市構造を発見する旅 3章 未知の文化を愛でる旅 19 アンデスの民はなぜ帽子をかぶる?−伝統衣装に身を包む旅 20 南洋のイモはなぜうまい?−本場の料理を味わう旅 21 古代の遺跡はなぜ今も残る?−先人の偉業に見入る旅 22 同じ地区内でなぜ違う生活?−民族の違いを感じる旅 23 列車になぜ略称が三つある?−言葉の壁を乗り越える旅 24 宗教はなぜ広まった?−やさしい異教徒に出会う旅 25 EUの国境はなぜバリアフリー?−世界の人々とともに生きる旅
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