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疫病と投資 歴史から読み解くパンデミックと経済の未来

疫病と投資 歴史から読み解くパンデミックと経済の未来

著: 中原 圭介
出版社: ダイヤモンド社

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2020年12月03日
ISBN: 9784478111840

204ページ

出版社からの紹介

コロナ以前にも、SARSやMARS、古くはペストやスペイン風邪のように人類を苦しめた疫病はたくさんあった。その度に経済も疲弊したが、人類は立ち直ってきた。それぞれの時代で、疫病は経済にどんな影響を与えたのか。そして人類はどのように立ち直っていったのか。未来の答えはすでに歴史の中で示されているはずだ。コロナの後遺症は長引くだろうし、コロナ的な危機は今後も毎年のように続くだろう。著者の強みである「歴史」と「経済」を掛け合わせ、社会の未来の姿を予測する。

「2020年に入ってから世界的に広がった新型コロナウイルス(COVID−19)は、1918年に猛威をふるったスペイン風邪以来のパンデミックと言われています。この間にも2003〜2004年に流行したSARS(サーズ;重症急性呼吸器症候群)や2009年の新型インフルエンザ、2012年に広がったMERS(マーズ;中東呼吸器症候群)といった感染症がありましたが、いずれも世界的なパンデミックにはならず、感染拡大は幸運なことに一部地域で抑え込むことが出来ました。たとえばSARSはアジアとカナダが感染拡大の中心であり、日本ではSARSを疑われた事例はいくつかあったものの、厚生労働省によれば日本におけるSARSの症例はゼロということになっていますし、MERSはアラビア半島とヨーロッパが感染地です。
また新型インフルエンザは214の国と地域で感染が確認され、その意味では世界的に広がった感染症ともいえるのですが、新型インフルエンザが主因で亡くなった人の数は世界で1万8097人です。新型コロナウイルスによる死亡者数は、2020年8月時点ですでに70万人を超えており、感染地も全世界に広がっています。この時点でまだ効果的なワクチンも開発されていないので、世界的に死亡者数はまだまだ増えそうです。こうした被害の大きさから、新型コロナウイルスはスペイン風邪以来のパンデミックと言われているのです。」(第1章より)

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