「狂言えほん」シリーズは、狂言の筋書きをもとに、現代の子どもにもわかりやすい言葉を用いて、「絵本として読んでおもしろい」ことを第一に考えてつくったシリーズです。狂言の魅力のひとつは、人間がだれでも持っている性質を、おもしろおかしく表現しているところにあります。また、狂言と絵本にはせりふや場面の「くりかえし」という共通のおもしろさがあるので、小さな子どもも楽しく読むことができます。
とりわけ『かきやまぶし』は痛快なストーリーに加えてテンポのよさがあり、伝統芸能にふれるきっかけとしてもぴったりの一作です。
※読みきかせ……3歳から ひとり読み……小学校低学年から(本文にはすべてふりがながついています)
「かきやまぶし」の絵本の読み比べになってしまいました。
表紙で得意げに柿を食べている山伏に、災難(?)が降りかかります。
地主に見つかってしまったのです。
それからの地主の意地悪と、必死な山伏の対比が滑稽です。
オチは、柿の木から落ちた山伏が、地主にも振り落とされて、
痛々しくも見事です。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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