ある日マーシャは村の女の子たちと、森へきのこをとりに出かけます。ところがはぐれてしまい、日が暮れて森の奥にあった小屋をたずねると大きなクマの家でした。そのままクマの家で働かされるようになったマーシャは、クマをだまして村へ帰るいい方法を思いつきます。
利発なマーシャはかわいい民族衣装に身を包み、“ピロシキ”“ペチカ”などのロシア独特の文化や風景が描かれた、美しい絵本です。
一年生の国語の教科書で習う名作昔話を、一年生で習う漢字を使って綴った絵本シリーズ。巻頭巻末に漢字の紹介もしています。
※保育絵本として発行したシリーズを判型を大きくし、一部改訂して書籍化しました。
一年生の国語の教科書に載っていた「マーシャとくま」です。
素話ではメジャーなロシアに伝わる昔話で、一見怖そうなくまと、利発な女の子マーシャとの掛け合いが楽しいストーリーです。
この作品では、小学校1年生で習う漢字をうまく使って、構成されています。
なので、就学前(5,6歳)のお子さんたちから小学校低学年くらいのお子さんたちの、ひとり読みの練習にも使えそうです。
アンヴィル奈宝子さんの優しいタッチの絵で、物語の世界も生き生きとえがかれていました。
私は個人的にはくまがマーシャのお使いで、かごを背負って森のなかを歩いていくシーンが好きです。
たくさんの子どもたちに触れてほしい物語です。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子21歳)
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