日本美術史上、もっとも有名な作品のひとつ、国宝「鳥獣戯画」。
いつ、誰が、なんのために制作したのか? そして、なぜ今日のようなかたちで現代に伝わっているのか? 約100年ぶりに行われた<平成の大修理>によって判明した、驚愕の新事実とは?
本書では、まるでミステリーの謎解きをするかのように、「鳥獣戯画」の真実を徹底“推理”するとともに、 オールカラーで絵巻物の図像もふんだんに掲載。
国宝絵巻の謎に迫る、「読む鳥獣戯画」新書!
【目次】 ●『鳥獣戯画』現存甲巻全図
●序章 謎が謎を呼ぶ国宝絵巻
●第1章 『鳥獣戯画』の謎 『鳥獣戯画』とは何か?――国宝絵巻全4巻を観る 『鳥獣戯画』5つの謎――謎に包まれた国宝絵巻
●第2章 『鳥獣戯画』の時代 『鳥獣戯画』成立の背景――絵巻物の黄金時代を追う 白描画と戯画の歴史――密教絵画と『鳥獣戯画』 『鳥獣戯画』と高山寺――『鳥獣戯画』の制作年代を追う
●第3章『鳥獣戯画』の作者を追え! 絵巻物の制作者たち――宮廷絵師と絵仏師 宮廷絵師説の検証――『年中行事絵巻』と『鳥獣戯画』 絵仏師説の検証――作者は鳥羽僧正覚猷か?
●第4章『鳥獣戯画』の動物たち 『鳥獣戯画』にストーリーはあるのか――描かれた動物たちの意味 日本の古典から読み解く――説話で読む『鳥獣戯画』
●第5章 『鳥獣戯画』の真実 断簡と模本の存在――『鳥獣戯画』の失われた絵とは!? 『鳥獣戯画』甲巻は2巻あった!?――上野復原論からわかる真実 平成の大修理が解明した謎――料紙が語る『鳥獣戯画』の真実
●終章 解明された謎
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