どんなきみの存在にも、意味がある『きみはたいせつ』【NEXTプラチナブック】
自分がどうしようもなく小さく思える。 誰にも気にされていないんじゃないかと感じる。 そんなきみにこそ、伝えてあげたいのは。
「きみは たいせつだよ」
ってこと。なぜかっていうとね……。
気づかれないほど小さな微生物も、やっかいものだと思われてる生き物も、足並みを揃えることのできない子や、助けを求めても気が付いてもらえない子も。
たとえ、きみが抱えきれないほど大変なことが起きたとしても、大切な人と信じられないほど遠く離れていたとしても、たまらなくさびしくなったとしても。
みんなひとりじゃない。この宇宙の中で、生命の進化の中で、そのすべてのつながりの中で生きているきみの存在には、意味がある。
素朴な可愛らしい絵で優しく語りかけてくれるのは、『おばあちゃんとバスにのって』(鈴木出版)でコールデコット賞オナーブックに選ばれ世界で注目されている絵本作家クリスチャン・ロビンソン。『きみはたいせつ』も世界8か国、6万部以上も出版されているそう。原書はYou MatterというBlack lives matterにも呼応するタイトルで、子どもたちも含め、誰も排除されない社会への願いがこめられています。
「どんなきみだって、たいせつ」
ゆっくりと、そして、くり返し。一緒に読み続けてあげてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
きづかれないほどちいさないきもの なみにのるいきもの のらないいきもの みんなだいじだよ
小さな微生物からはじまる生命の進化や宇宙をえがきながら、 そのすべてのつながりのなかで生きているきみは、 ひとりじゃない、きみの存在には意味がある、 とやさしく語りかけるメッセージ絵本。
ニューベリー賞およびコールデコット賞オナーブックに選ばれた 『おばあちゃんとバスにのって』のイラストレーターによる絵本。 海外では8か国、6万部以上出版されている。 原書はYou MatterというBlack lives matterにも呼応するタイトルで、 子どもたちも含め、誰も排除されない社会への願いがこめられている。
様々な場面が出てきます。
顕微鏡で見なければ見えない微生物から、宇宙に浮かぶ星まで、恐竜社会から現代まで、一見脈絡もない絵本です。
でも、宇宙飛行士が少年のお母さんなんだと気づいて、絵本を繰り返し開いていたら、表紙の絵から、絵本の町中風景から、子どもたちや生き物や天体までもが関連づいて見えてきました。
主役は子どもたちですが、全てのものが今を共有共存していることの大切さを感じました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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