鎌倉期の浄土宗僧侶・敬西房信瑞。その著作である『浄土三部経音義集』『広疑瑞決集』を仏教文献学の見地から精緻に紐解くことで、著作の資料価値から教学的背景となる宋代仏教と説話、そして謎多き信瑞の人物像を解明する。 【目次】 [論 考] 序 第一篇 信瑞とその著作 第一章 信瑞に関する伝承 第二章 著作に関する伝承 第二篇 信瑞著作の書誌学的整理 第一章 『浄土三部経音義集』
第二章 『広疑瑞決集』 第三篇 信瑞著作に見る教学背景 第一章 『浄土三部経音義集』―信瑞の宋代仏教文化の受容― 第二章 『広疑瑞決集』―説話文学の受容― 第四篇 信瑞の思想―『広疑瑞決集』の思想とその特徴― 第一章 諏訪信仰をめぐって 第二章 浄土思想 結
[資 料] 『浄土三部経音義集』諸本異同比較表 『浄土三部経音義集』採録語句・出典一覧 『広疑瑞決集』引用説話 原典比較表
[付 録] 知恩寺所蔵『広疑瑞決集』巻第四 影印 知恩寺所蔵『広疑瑞決集』巻第四 翻刻 大正大学附属図書館所蔵『広疑瑞決集』翻刻 知恩寺所蔵『広疑瑞決集』声点一覧 『広疑瑞決集』振仮名一覧
あとがき 索 引
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