「STEM教育」をご存知でしょうか?STEMとは、サイエンス(科学)の「S」、テクノロジー(技術)の「T」、エンジニアリング(工学)の「E」、マセマティックス(数学)の「M」を並べた用語。これらの分野を総合的に勉強して、科学技術の発展に貢献できる人材を育てようというのが「STEM教育」です。
「くもんのSTEMナビサイエンス」シリーズは、STEM教育先進国であるアメリカで刊行された科学漫画絵本を日本語訳したもの。10人のキャラクターたちが、STEMの世界の入り口を案内してくれます。
「熱のめぐみ」について解説してくれるのは、炎の妖精フレア。熱の発生から、移動、熱伝導などについて、写真やイラストを用いて楽しく説明してくれます。実際には目にはみえない「熱」が視覚化されるので、とてもわかりやすいです。また、「車のエンジンにも熱が必要だ」「熱は必ず温かいものから冷たいものへ移動するよ」と、フレアが親しみやすく語りかけてくれるので、小さい子も無理なく学べます。
STEM教育と聞いて、「なんか難しそう」「うちの子にはまだ先のこと?」と思っていた方も、ぜひこのシリーズを手にとって、親子で楽しんでみてください。きっと科学を身近に感じることができますよ。
(出合聡美 絵本ナビライター)
親しみやすいコマまんがで、わかりやすい展開。写真を効果的に使って身近な事象との結びつきも図り、物理学を親しみやすいものにした科学絵本のシリーズ。物理の基本や理屈が、楽しく理解できます。 熱が生まれ、伝わり、物質を変身させるようすを見せてくれるナビゲーターはフレア。燃えさかる炎で妖精に変身したエナジの姿のひとつ。うまれて遠くへ伝わり、物を変化させるまでの、熱の一生を追いかけます。
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