働き手として毎日を過ごさなければならない世界中の子どもたちの姿を、写真家・田沼武能の眼を通して伝えるシリーズ。本書は、ペルーやブラジルなど、中南米の働く子どもたちの姿を紹介する。
「学校に行けないことは、子どもたちにとって不幸である」という仮説があるのだとしたら、この写真絵本は成功作品とは言えないでしょう。
写真の中の子どもたちは、必ずしも学校に行きたいとは言っていないように思えます。
子どもたちの大変さは、貧困であったり、政情不安で生活に苦しんでいることの方がはるかに上だと思えるのです。
写真の中の子どもたちは、生きていく術を身につけようとしている時点で、漫然と学校に通っている子どもたちとは、真剣さのレベルが違います。
根本のところを掘りさげないと、子どもたちは幸せになれないと感じました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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