わたしたちが暮らす地球に感謝を伝えよう
ある日、悲しい気持ちでクロウタドリに語りかけると、それに反応して、クロウタドリはいいことを思いついた。
クロウタドリは木の上から、キツネに歌を歌って聞かせる。 フム、フム、と聞いていたキツネが、森に走っていって、シカに知らせる。シカは、カワセミに、カワセミはカワウソに……。 クロウタドリが木の上で歌い出した歌が、次々とどうぶつたちに伝わっていき、地球上の生き物たちが一緒に歌い出した。
それは、地球に感謝するありがとうの歌。 歌のハーモニーが地球に鳴り響き、喜びが世界の隅々まで満たされていった。 そうして、感じたんだ。 この地球で暮らす生き物たちは、みんな自然に生かされているということを。 このありがとうの歌は、私たちみんなを応援する歌なのです。
地球環境を考える絵本。
【編集担当からのおすすめ情報】 イギリスの児童書の巨匠マイケル・モーパーゴが、パンデミックの世の中で大切なことを訴えたくて、作った絵本。 読む人に生きる勇気をくれる絵本です。 コルデコット賞を2度受賞している大変人気のある絵描きエミリー・グラヴェットがユーモラスで、美しい絵で伸びやかに表現しています。
図書館の新刊コーナーで見つけました。
男の人が「わたしは悲しくてたまらない。どうしてだろうね」と庭のクロウタドリに話しかけます。するとクロウタドリはいいことを思いつき、キツネに歌を歌ってきかせます。それを聞いたキツネはそりゃいいね!とシカに知らせて……。
ページをめくるたびに、いろんな動物たちが歌を歌い、またそれを聞き入っています。動物たちの明るい表情を見ていると、こちらまで元気になる感じがします。のびやかなイラストがとても素敵でした。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)
|