1930年代、アメリカのイエローストーン国立公園からオオカミがいなくなると、生態系が崩壊しはじめました。しかし、1995年にオオカミが公園に戻ってくることにより、すべてが良い方向に変わりはじめたのです。荒れた自然に放たれた、14匹のオオカミたちが起こした奇跡のような物語。すべての種が地球を守るために重要な役割を果たしていることを教えてくれます。
たとえ小さな小さなミツバチでも、いなくなってしまうと様々な弊害が起きることになるということはよく知られていますが、イエローストーンに人為的にオオカミの群れを戻す取り組みについては、この本を通して初めて知りました。
絶滅しそうな動物を、人間が保護するのではなく、生態系を戻すために自然に任せるリワイルディングの方法は、とても理にかなっていると思います。
地球上の全ての種が、絶妙なバランスを保って生きている。我々人間に出来ることは、そのバランスを崩さないよう、謙虚に生きることではないでしょうか。 (miki222さん 40代・ママ 男の子11歳、女の子9歳)
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