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シェルパの男の子、ポルパは、ふだんは世界中からヒマラヤにくる人々を手伝って山に登ります。でもたまには一人で登ってみたい……。そんなとき、火星にはエベレストよりずっと高い山があるときいたポルパは、挑戦したい気持ちをおさえられず、とうとうヤクのプモリといっしょに宇宙の旅へ! オリンポス山にいどみます。
シェルパのポルパ少年が、今度は火星の山にのぼる!?
石川直樹さんが実体験を反映させたストーリー、
今作は視点を宇宙に向け、火星の山への想いを物語に織り込みます。
登山の手伝いをするポルパ少年は、ある日、登山客から宇宙へ飛べるヘリコプターの操縦法を教えてもらうのです。
科学的な視点だと、やや違和感がありますが、
登山への愛が、火星のオリンポス山に向けられるというのには
共感してしまいます。
もちろん、空想の世界ですが、登山という切り口で火星を描写するところに新鮮さを感じました。
なるほど、引力の関係でスイスイ登れるのですね。
火星ならではの夕焼けにもびっくりです。
オリンポス山は標高21230m、エベレスト山が8849mですから、2倍以上。
そして、何より、自らの好奇心による登山というのが素敵です。
ヤクのプモリも同行というのも心強いです。
火星への見方が変わりました。 (レイラさん 50代・ママ )
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