のぶみ×武田双雲がおくる、自分の人生を「自分であるために生きる」という新しい解釈の「アリとキリギリス」の絵本。
寓話の中で、死んでいるキリギリスのことをアリのお母さんは「遊んでばかりいるとこうなってしまう」と子どものアリに諭す。幼馴染だったキリギリスと無心で遊んでいた頃を思い出す子どものアリ。 そして成長していくアリとキリギリスは、やがて仕事への生きがいや人生観を、異なる価値観によって分断され、それぞれの道を生きていくことになる。 その後、苦しみや、悲しみ、無力感を感じたとき、立ち止まりふと考える。 「子どものころ、砂場で遊んでいだときは、あんなに楽しかったのに」「人生に苦しみって必要?」という問いかけから、多種多様な人生の選択を超えて、生きることの真理を見出す。
自分の人生を「自分であるために生きる」という意味を改めて考えさせられる、現代に合った新しい「アリとキリギリス」の絵本。
面白い絵本ではあります。
あの「アリとキリギリス」を深掘して、生きることのあり方まで考えさせてくれます。
でも、細かく描かれた様々なシーンは、真剣味から離れてしまったようで、残念です。
書道家の武田双雲さんの名前があったので手に取りましたが、日ごろ目にする大書ではなくて、小筆で遊んでいるようで、存在感があまりないのにはちょっと驚きました。
「アリとキリギリス」は、アリの生き方とキリギリスの生き方について、色々考えてほしい寓話なだけに、この絵本の取り組みには疑問符が加わります。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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