おんぷちゃんとねこさんは、息がぴったり。
おんぷちゃんが「ピーコロ コロロン」と笛を吹くと、ねこさんが「ニャオ ニャオ ニャン ニャン」と鳴き出します。風や木の葉の揺れる音、シーソーやぶらんこの音は、ふたりにとって楽しいリズム。口をキュッとすぼめて笛を吹くおんぷちゃんとは対照的に、色んな表情を見せてくれるねこさん。良いコンビです。
軽快に進んでいくふたりでしたが、だんだんと眠くなってきて、草むらの上ですーすーと眠り始めました。うらやましいほど、気持ちよさそう。そこへ、動物たちが起こしに来ました。みんな何かを心待ちにしているようです。このあと一体何があるのでしょうか?
作者は「ももんちゃん あそぼう」シリーズが大人気のとよたかずひこさん。読み進めるほど胸の中にリズムが刻まれていく心地よさは、声に出して読んでこそ。なんだか元気が湧いてきますよ!
(近野明日花 絵本ナビライター)
おんぷちゃんとねこさんがおさんぽ。おんぷちゃんが笛をふき、ねこさんがニャオーンとうたうと、風も木もさわやかな音をたてます。2人が向かった先は……。
とよたかずひこさんが新しく紡ぐキャラクターは、おんぷちゃん。
今回は縦笛バージョンのようですね。
おんぷちゃんというネーミング、「ピーコロ コロロン」というオノマトペで、
耳が研ぎ澄まされます。
そこにねこさんが加わって、風の音、葉の音などなど。
様々なオノマトペが生き生きとしてくるから不思議です。
寝姿すら心地よい音。
ラストへは、縦笛を持っていた理由が判明、なるほど、ね。
小さい子から、音を楽しめそうですね。 (レイラさん 50代・ママ )
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