『デフ・ヴォイス?法廷の手話通訳士』(文春文庫)で話題をさらった丸山正樹氏、初めての児童書。「デフ・ヴォイス」シリーズとして、その後『慟哭は聴こえない』(東京創元社)など続篇を刊行中。本作は、そのスピンオフ版として書かれたもので、コーダ(ろう者の両親の家庭で育った聴者の子ども)である主人公の手話通訳士の再婚相手の子ども美和と、シリーズ2作目に登場する友だち英知の学校を舞台に繰り広げられる。「水まきジイサン」「図書館で消えたしおり」「猫事件」「耳の聞こえないおばあさん」などのストーリーが、ミステリーの要素も加わり、少しずつリンクしていく。美和は義父から習った手話が使える。発達障害や場面かん黙症という特性をもつ英知も、人前で話すことができないが手話を習得していて、二人の会話は手話である。オリジナリティあふれる物語。謎は解けるのか! 巻末に手話の説明付き。
デフヴォイスを見ていたので、「あの子がこんなに成長している!」という驚きから入りました。
「デフ〜」は、子供と一緒に見たかったのですが、子供が被害者のかなりダークな事件を扱うので、途中で見せるのをやめました。
でも、本作ならストーリーも、盛り込んでいるテーマも良いのでドラマ化したら見せたい。
本でも悪くはないですが、手話と言うのは文字情報で表現されることに適していないと感じました。
普段、そういった通達手段を使わないものにとっては、分かりにくいです。
この作品の良さは子供にわかるだろうか。
(だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子9歳)
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