オーストリアの皇女マリ・アントワネットは、わずか14歳でフランス王室にとつぎ、ヴェルサイユ宮殿ではなやかな毎日を過ごしていた。 アントワネットは、美しさと気品で国民に愛される王妃となったが、やがてフランス革命という時代の波に飲みこまれていく…。 『まんが人物伝』シリーズは、歴史に名を残した人物が子ども時代をどう過ごし、どう生きたかをえがいた伝記まんがの決定版!
■『マリ・アントワネット』監修 長谷川まゆ帆先生のポイント紹介 マリ・アントワネットは、フランス革命のときに有罪判決を受けて、不運な最期をとげたことで知られています。しかしもともとは神聖ローマ皇帝とマリア・テレジアの四女として天真爛漫に育った少女です。政略結婚によりフランスの王子のもとに嫁いでから、言葉もままならぬ異国の宮廷で、寂しさや孤独にさいなまれます。贅沢なファッションや放蕩に身をゆだねていきますが、背景には若すぎた結婚や国政への無知がありました。この時代、パリ市民は穀物不足に苦しみ、たびたび蜂起も起きています。そんな中、首飾り事件という詐欺事件に巻き込まれ、マリは被害者であったにもかかわらず、印刷物や口承文学はこぞって王妃の愚かさと軽薄さを描き、贅沢でわがままな王妃というイメージを作りあげていきました。マリ・アントワネットはわが子を思う一人の母親であり、不安定な国情を立て直そうと自ら政治にも乗り出していました。運命に翻弄されながらも、最後まで王妃として気高く生きようとしたマリ・アントワネットの生涯を、革命前夜の激動のパリとともに追体験してみましょう。
■目次 第1章 天真爛漫なプリンセス 第2章 王家の結婚 第3章 ヴェルサイユでの生活 第4章 革命の足音 第5章 牢獄から断頭台へ
漫画でも有名なマリ・アントワネットの生涯を描いています。
絵柄がかなり可愛い感じなので、アントワネットがいつまで経っても若く、幼く見えてしまうのが難点。
顔立ちからは何歳頃の話なのかを読み取るのは難しいです。
大筋の流れはベルばらで読んで知っているのですが、ベルばらに慣れてしまっている分、端折られているものが多いと感じてしまいます。
それでも、初めて読む子供にとっては、要所要所で抑えられている歴史的なポイントがあるということが分かるので、読み込んでいけば、面白いかなと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子11歳)
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