ネズミは小さなおうかんを見つけました。かぶってみるとぴったり! みんなにちやほやされる王さまっていいな。けれども、森にあるおうかんはひとつだけじゃなかったみたい。あっという間にまわりは王さま、女王さまだらけ! ところが、クマだけおうかんが見つかりません…。
草むらに落ちていた数個の王冠を巡ってのお話でした。
王冠をかぶっているというだけで周りの態度が変わる様子が人間社会みたいで、こっけいでした。
そして、王冠は一つだけではなかったのですね。
王冠をかぶった動物たちが誰が一番偉いのかと競い合ったりしなかったところに作者の性格が表れているようで、好感が持てます。
それから、ラストの物憂げな静かさになんだかほっとして、クマとネズミの友情を好ましく感じました。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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