ある夜、ピスケは巣から落ちたカラスの赤ちゃんをみつけました。「はじめてのたび」に続いて美しい自然の中で展開するピスケのお話。
小さなピスケが助けたのは、カラスの子でした。
ピスケは、親元から離れてひとりで生活をしています。
そのピスケの生活を、繊細に丁寧に描かれていて、
読み進めていくうちに、いつの間にかピスケと同化していきます。
ピスケの頑張りや優しさが、時として裏切られることもある。
それでも、こだわりを捨てたとき、気分が楽になったし、
友達が側にいることで、心が穏やかになっていった。
ピスケとカラスは危険な関係だけど、このカラスの子とピスケにとっては関係ない。
二匹が寄り添って座っているシーンは、とても穏やかです。
こういう関係ってとてもいいなぁと思います。
美しい自然の中で繰り広げる小さな出来事。
そこには、確かに小さなピスケが生きていて、頑張って生活しています。
これからも、静かに見守っていきたくなるようなおはなしでした。 (多夢さん 40代・ママ 女の子7歳)
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