地球は今、とても大きな課題に直面しています。人口が増えるにつれて、出すゴミの量も増え続け、海や空を汚し、気候にも影響を与えています。また限りある天然資源は残りがわずかとなってきました。
このような状況を抑制する手立てを打たなければ、地球の存続は難しいといえます。今の人類が早急に取り組むべき対策が、持続可能(サステナブル)な取り組みなのです。
そもそもサステナブルな社会を目指すようになった背景は?持続可能性の「三本の柱」とは?持続可能な生活を送るために私たちにできることは?などなど、基本的な事柄を、わかりやすく解説してくれる本書。すでに研究や実践されている世界各地の再生可能エネルギーに関する情報や生物多様性の保護活動にも触れています。
『プラスチック・プラネット』『パンデミック・プラネット』『リサイクル・プラネット』に続く、SDGsがわかる「プラネットシリーズ」の第4弾。レイアウトが工夫され、イラストや写真もたくさん。一つの項目が6行ほどの簡潔な文章で示されるので、とても読みやすく分かりやすいシリーズです。巻末には用語解説一覧や索引があって、ひとり読みの手助けをしてくれます。
本書を読むと、持続可能な世界の実現には、変えていかなければならないことがたくさんあるとわかります。でも私たちはできる!できるだけ早く実現できるよう、大人も子どもと共に考えていきませんか?
(出合聡美 絵本ナビライター)
『プラスチック・プラネット』『パンデミック・プラネット』『リサイクル・プラネット』につづく第4作。人間は長い間、自然に干渉し、食糧の確保や快適な生活を手に入れることに努めてきました。しかし、その結果、人口が爆発的に増大し、限りある資源は失われ、ゴミの量はふえ、海や空にまで汚染が広がるなど、このままでは地球上の生活を維持していくことが困難な状況を迎えようとしています。これからもこの地球で生きていくためにはどうしたらいいのかを考える絵本です。
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