ゆきじぞう

ゆきじぞう

脚本: 重松 彌佐
絵: いしい つとむ
出版社: 童心社 童心社の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,540

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作品情報

発行日: 2022年12月06日
ISBN: 9784494093922

265mm×382mm 8ページ

出版社からの紹介

「おつかいにいってきます」お地蔵さまにそういって、せんきちは町へ出かけました。せんきちは毎日、お地蔵さまにごあいさつをする子です。おつかいを終えての帰り道、きゅうに雪が降り出して、風も強くなり、大吹雪になりました。前が見えません。それでもせんきちはがんばって前に進もうとしますが、迷ってしまいます。せんきちがこまっていると、吹雪の中にぼんやりと黒い人影が浮かび上がりました。「おーい、待ってくれ」せんきちはけんめいに後をついていきました。追いついたと思ってもすぐに離れてしまいます。転んでは起き上がり、いったいどれだけ歩いたことでしょう。急に吹雪が晴れて、目の前に木が見えたとき、「せんきちー!」「かあさん、ただいま」おかあさんと家族が心配して迎えにきてくれたのです。(さっきまで前を歩いていた人はいったいどこにいったんだろう)と、せんきちは思いました。家への帰り道、お地蔵さまのほこらの前を通りかかると、「見て!」せんきちがほこらに続く足跡を見つけます。扉を開けてみると……いつもの場所に、白い雪をかぶったお地蔵さまが立っていたのです。「ああ、ありがとうございます。町へおつかいにいくと言って出かけたから……それをお地蔵さんは聞いてくださって、心配してくださったんだ」せんきちは、涙を流して御礼を言いました。せんきちが、吹雪の中で見た黒い影のことを話すと「ふしぎなこともあるもんだ」「お地蔵さまのおかげだね」と家族みんなで感謝しました、それからこのお地蔵さまを「ゆきじぞう」と呼ぶようになりました。

ベストレビュー

北海道の昔話

吹雪で何も見えなくなってしまうホワイト・アウトの現象を思い起こしました。そんな北海道のお話なので、命に関わるような危険を乗りこえたということなのでしょう。
お詣りしたお地蔵さんに助けられたという、ほのぼのとしたお話ではありますが、切実なお話なのでしょうか。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )

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