小学校を卒業した春休み、「私」のただ一人の仲間は9歳の弟だった。隣の家との争いのせいでぎくしゃくする家を離れて、姉弟は外の世界をさまよい始める。広い空の下の河原、不思議なおばさんとの出会い、そしてもう家には帰らず壊れたバスの中で暮らそう、と二人が決めた日の夜に…? 12歳の気持ちを鮮やかに描きだし、忘れがたい印象を残す物語。
子供っていうのは、親や家庭環境や周囲の状況に、多感に関わってしまい(表面上はそうでなくても心は確実に)、影響を受けてしまうものなのだろうなぁと改めて感じました。
子供だけにそこからの逃げ道はそう多くはないのもまた事実で。
引っ越すなり、家族揃ってその状況から逃げられれば本当はそれが一番いいのでしょうが。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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