博覧強記の哲人経営者として、ネット界で知られる著者が、あの「鬼滅の刃」ブームに切り込んだ渾身の一冊。手塚治虫に物語のルーツをたどり、さらに「神道」「儒教」「仏教」からの視線で日本人の心の琴線にふれる物語を読み解く。そしてコロナ禍の今、「鬼滅の刃」に隠れされた「先祖」と「祭り」のキーワードが浮かび上がる。かつて広告代理店のマーケティング・プランナーとして活躍し、現在は大手冠婚葬祭会社の社長を務める著者が、社会現象になった大ブームのメカニズムを完全に解き明かす。「鬼滅の刃」論の決定版!!
【目次】 まえがき 経済効果だけでは語れない大ヒットの本質
第1章 「鬼滅の刃」という事件 コミックはこう読んだ ●日本人の心に棲みついた「鬼」 ●ルーツは手塚の三作品だった アニメはこう観た ●描かれる「呼吸」と「痛み」 映画はこう観た ●観終わって浮かんだ疑問 ●「夢」が果たす役割 ●マネジメントやリーダーシップが学べる 最終巻の衝撃 ●結婚をイメージしたハッピーエンド ●「死者」の気配 ●高齢者へのメッセージ
第2章 「鬼滅の刃」の練習問題 ●二〇二〇年の社会現象 ●「鬼滅の刃」の展開 ●「鬼滅の刃」の特徴 ●アニメ配信がさらにブームを推進
第3章 「鬼滅の刃」が描く魂のルール 「鬼滅の刃」にみる日本人の精神世界 神道 「鬼滅の刃」が描く神の姿と神楽、そして命のつながり 【「神」について】 【ヒノカミ神楽】 【魂と転生】 【世代をこえて】 儒教 物語に息づく八徳? 【仁】 【義】 【礼】 【智】 【忠】 【信】 【孝】 【悌】 仏教 知足、因果応報思想と怨親平等 ●死後観・人生観 【地獄】 【三途の川】 ●知足 ●因果応報 ●怨親平等 先祖 混ざり合った日本人の「こころ」 祭り 祈りができなかった日本人
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