物事には、影で支える「裏方」がいる。歴史の「裏方」には、多様な被差別民や、作ったものは珍重されても排除された職人たちがいた。古代から現代まで、日本の歴史を支えた「もうひとつの」民衆像を活写した大型絵本。鳥瞰図のように描かれた町や村に生きる人々は動き始め、一片の絵図でしか知りえなかった被差別民衆は、命を吹き込まれたように語りかけてくる。小学校から大人まで、調べ学習から研修などに役立つ、歴史好きには堪えられない一冊。解説付。
日本の歴史の裏舞台を考える絵本です。
どうして差別が生まれ、部落という格差社会が生まれたのかを考えたときに、忌嫌われる 仕事で社会を支えた人たちがいて、かつ穢れたものとして、閉鎖環境に押し込められてきたという事実を考えずには居られません。
今でこそ被差別部落で営まれてきた仕事は、職種の一つとなってはいるものの、格差社会の構図がなくなったわけではない所に、この絵本を読み解く意味があるのかも知れません。
今は憧れの芸能社会のルーツが「河原芸人」だったなんて言ったらとんでもない話ですが、そんな所から差別意識を払拭していくことも重要だと、余計なことまで考えてしまいました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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