*あらすじ* 日曜日。お父ちゃんはテレビばっかり見て、どこにもつれていってくれへん。鼻くそとばしたり、たばこすったり、おまけにオナラ! もういやや! あれ? お父ちゃんが……。
「あしたは月よう日」という題名と、うつろな目でななめ上を眺めている表紙。
始めは、サザエさん症候群のことを書いてあるのかなと思い、手にとりました。
でも、1ページ開いてびっくり。阪神淡路大震災で被害にあわれた方々にささげる本と書いてあり、鳥肌が立ちました。
それを読んだ後にもう一度表紙を見てみると、はじめ見たときと違った感想を持ちます。
絵本に描いてあるのは、ごくごく普通の休日を過ごす家族。
ずぼらな父、優しい母、無邪気な子どもたち。
この休日が、この家族にとって最後の休日だったということなのでしょうか…なんだか、やるせなくなります。
どこかに行くわけではない、普通の休日だとしても、家族で過ごす時間の大切さを教えてくれる絵本でした。 (こにゃららんさん 20代・せんせい )
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