ひとのいい猫が、出会ったノミに自分の血を吸わせてあげるが、一匹が十匹、百匹とどんどん増えて、さすがの猫も悲鳴を上げる。ユーモアの中に何か考えさせられる絵本。
ひとのいいネコが、出合ったノミに頼まれて自分の血を吸わせてあげる。一匹が十匹、百匹、千匹と増えて、さすがの猫も悲鳴をあげる。ユーモアの中に何か考えさせられる、田島征三の力作創作絵本です。
小学校での読み聞かせ会に二回持参しました。
一回目は低学年。二回目は高学年。
どちらでも56人の子供たちが聞いてくれました。
低学年でも高学年でも2冊目に読みました。
始めはなんとなく聞いていた子供たちも
最後の方になると低学年では
「ひえ〜!!」という声が上がり
千百十一匹のノミが「血を吸わせて」というシーンでは
「あかん!あかん!」とつぶやいている子がいました。
高学年では、声を上げる子供はいなかったけど
読み終わった後、背中がかゆそうにもぞもぞしているので
「そうやろ、ちょっと背中がかゆくなる気がするよね〜」と
声をかけました。
この話をしたら、近所のママ友が読みたいというので
本を貸しました。そのママ友の感想は
「単純そうに見えて結構深い話やな」とのこと。
そうですよね。この本の表紙に「あなたならどうする?」と
書いたシールが貼ってあるのですが…私ならどうするだろう…?
読み聞かせるときは、始めのノミは小さな声で弱々しく
だんだんと元気よく、あつかましくなるように読み、
また「ノミが卵を産みました」の文は、
前の文からはっきり分かるくらいの間をあけて読むと
この本の面白さがいっそう増すんじゃないかな?と思います。
所要時間約5分です。
幼稚園でも楽しめるとは思うけど…私は持っていかないかな。 (将軍亭琴音さん 30代・ママ 女の子13歳、女の子10歳、女の子8歳)
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