いたずらっこの黒ねこの姿を追ってページをめくっていくと、黄色い部屋、ピンクの建物、にぎやかな公園、家がいっぱいの都会、と景色がどんどん広がって、ついには銀河系のある果てしない宇宙へ! 自分のいる場所はとてつもなく大きな世界につながっている――
自分のいる場所を、どんどんズームアウトしていったら、いろんな事が馬鹿馬鹿しくもなってくるし、些末なことを大切にしていかないといけないような気にもなってきます。
実は果てしなく広大な宇宙の中のちっぽけな自分と思ったら、その果てしない宇宙がその辺に浮かんでいる空気の微粒子かも知れないという、ループの締めくくりのような最後は、哲学的です。
絵が印象的なだけに、記憶力を高める遊びにも使えそうな絵本です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|