山小屋の主人は「感動するお客さんの手伝いをするのが仕事。自分達にできることをやらなくちゃ」と語る。全てが雪崩に流されてしまうので、毎年、建てては壊す小屋。直さなければ通れない険しい道。それでも続けていくわけは? 日本に残る大自然の脅威と、圧倒的な美しさ、その中で生きることの大変さ。仕事をすることの本質や、だれかと「ありがとう」という言葉を交わすことの喜びなど、人としての本質も問いかけてくる作品です。本書の舞台となる「黒部の谷」の上流は、小学校の教科書にも登場する黒部ダムがあるところ。子どもたちにも、この本を通して山深い土地で生きるということに、臨場感を持ってもらえたらと思っています。
図書館の新着コーナーで見つけました。
黒部渓谷の奥深くにある、わずかな期間だけ毎年作っては壊される山小屋を追った写真絵本です。
登山者のために、山小屋を作り、危険な道を直したりする多くの労力を知り、感動しました。
山好きの大人の方も絶対に楽しめる作品だと思います。
黒部はずっと憧れの場所でしたが、まだ行ったことがありません。この絵本を読んで、黒部に行きたい気持ちがまた高まりました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子13歳)
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