本書はドイツ社会学の黎明期における資本主義論、とりわけマックス・ヴェーバーのそれが成立する過程を探る。同時代の著述家たちの膨大な文献を渉猟して、従来曖昧であった歴史学派から初期社会学へと至る道筋を実証的に跡付け、ヴェーバーやゾンバルトの資本主義論がいかなる学問史的文脈に立脚するかを解き明かしている。ドイツにおいて高い評価を得た日本人研究者による、ドイツ社会学の起原に迫る労作。 (Takebayashi, Die Entstehung der Kapitalismustheorie in der Grundungsphase der deutschen Soziologie :Von der historischen Nationalokonomie zur historischen Soziologie Werner Sombarts und Max Webers, Berlin : Duncker & Humblot, 2003 の全訳)
|