サナダムシ、コロナウイルス、HPV、エキノコックス、マダニ、ヤドリギ…… これらの、他の生物を搾取して生きる寄生生物たちは、どこで誕生し、 どのように進化し、今日まで生きながらえてきたのか。 また人類は、どこで彼らに出会い、その拡大に影響を与えてきたのか。 その先に、人間や動物と寄生生物が共存する未来はありえるのか。 北欧の気鋭の生物学者が、進化生物学の観点に人類史を交えて、 ウイルス学、細菌学、寄生虫学の垣根を軽々と越え、寄生生物の壮大な進化の旅について語りつくす。
■解説 目黒寄生虫館 館長 倉持利明
■目次 I なぜ感染症があるのか II どこから感染症はやってくるのか III なぜ人間はこれほど多くの感染症を持つのか IV なぜ危険な感染症とそうでないものがあるのか V いかに感染症から逃れるか VI なぜ特定の感染症は撲滅できないのか VII なぜ新たな感染症は次から次に生まれるのか VIII 環境はどのように感染症拡大に影響するのか IX コロナウイルス大流行が世界を大混乱に陥れた X 人間は感染症無しに存在しうるのか
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