小学校の算数は,中学高校で学ぶ数学へとつながる大切な教科です。数や計算,図形,測定,データの活用法など,実に多くのことを6年間で教わります。算数の授業の中で「なぜだろう?」という疑問やつまずきがあっても,公式を丸暗記したりしてやり過ごしてきた大人の人も多いのではないでしょうか。 本書は,こうした算数の疑問やつまずきを解消できるよう,小学校6年間で習う算数を一からやさしく解説しています。 第1章では,数の性質と計算についてみていきます。繰り上がりや繰り下がりといった計算の基本,小数・分数の計算など,重要な項目を丁寧に解説しています。 つづく第2章では,三角形や四角形,円などの平面図形と,直方体や円柱などの立体図形をみていきます。誰もが習ったことのある面積や体積などの公式をより深く理解できるよう,豊富なイラストを用いてやさしく解説しました。 第3章では単位,第4章では割合と比を,それぞれ取り上げています。これらは一般につまずきやすい項目でもあるため,わかりやすい解説に加えて練習問題も充実させ,より理解が深まるようにしました。 最後の第5章では,データの活用法をみていきます。日常のさまざまな場面で役立つ「グラフ」から,中学高校の数学へとつながる「場合の数」まで,実例をまじえてやさしく解説しています。 本書は算数を今まさに学んでいるお子さんや,お子さんに教えたい親御さんだけでなく,学びなおしをしたい大人の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。算数の解説だけでなく,算数にまつわる興味深いコラムも収録していますので,読み物としても楽しめます。ぜひお手にとってご覧ください。
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