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一人ひとりの個性に合わせた 発達障害の子どもへの接し方が分かる!
「どんなときに」「何をしたら」「どうなった」に着目! 子どもの行動にアプローチし発達を促すABAメソッドとは
発達障害の子どもが増えています。 2002年より厚生労働省が行っている「通常の学級に在籍する 特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」によると、 2006年の時点では、発達障害の児童数は約7000人でしたが、 2019年には7万人を、2020年には9万人を超えています。 また、そのうち通級指導(通常の学級に在籍する子どもに対し 障害に応じて行う特別な支援)を受けているのは10%程度に過ぎず、 発達障害の子どもの大半が通常学級のなかで集団での学習や活動を強いられ、 必要な指導を受けられずにいるのです。 この状況に問題意識を抱いた著者は、通常学級での集団学習になじめず 行き場を失っている子どもたちに療育の場を提供しようと、 放課後等デイサービスを中心とした教室を全国に展開しています。 その教室では子どもたちの個性に合わせた療育メソッドとして ABAを取り入れています。 ABAとは応用行動分析(Applied Behavior Analysis)のことで、 アメリカで発展してきた心理学の分野です。 ABAメソッドでは一人ひとりの子どもの行動だけではなく、 行動のきっかけと結果に着目し、その子にとって必要なことを 一つずつ確実に獲得できるように科学的なアプローチで療養していきます。 著者はABAメソッドを実践してきたなかで、子どもの行動をよく観察し、 一人ひとりの課題に合わせた適切な関わり方を続けていけば、 子どもの行動をより好ましいものに変えていくことができるといいます。 本書では、ABAメソッドについて段階を追って紹介し、 最終的に集団での学習や活動に子どもが適応できるようになるまでの ロードマップを示しています。 発達障害と診断された子どもやグレーゾーンといわれ 集団活動に適応するのが難しい子どもをもつ家族にとって、 子どもの「できる」を増やすためのヒントとなる一冊です。
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