『花束は毒』で話題の著者最新作。 石垣の上から、こちらをうかがう霊 その手が示すのは犯人か、それとも次の被害者か? “霊の記憶が視える”心優しき特異体質探偵が 相棒とともに奔走する感嘆の長編ミステリ 〈天野春近探偵事務所〉調査ファイル2
どこか不穏な空気を醸し出す園児がいるので調べて欲しいと、保育園の園長からの相談を受けた、私立探偵の春近。長年子どもたちに接してきた園長のカンだというが……。以前の事件で知り合った中学生の楓とともに、夏休み中のボランティアに参加し、様子を見てみることに。すると、散歩途中の塀の上で、こちらを指差すような動きをする子どもの霊に気づく。その霊は数ヶ月前に亡くなった園児だと判明するが、果たしてその動きは何を意味するのか? 『ただし、無音に限り』に続く、“霊の記憶”が視える私立探偵・天野春近の事件簿。
|