「チョコレートって なにかしら?」
マヤが博物館で見ているのは、大昔の「ほん」に描かれている、色んな形のチョコレート。家に帰ってパパやママに聞いても、二人ともよく知りません。1000年後の未来には、世の中からチョコレートがなくなっていたのです。どうしても食べてみたくなったマヤは、チョコレートを探す旅に出ます。そこで出会ったのは、思いもよらない大きな実で……。
表紙の絵の中で、ちょっぴり不思議な服を着た青い髪の女の子が、手に持っているのは、見るからに美味しそうな板チョコレート。今最も注目される絵本作家/美術家ユニットであるザ・キャビンカンパニーが新しく手がけたのは豊かな色彩と壮大なスケールで描くSFの世界!? 1000年後の食事や、街の様子、ジャングルのような木々に覆われた地球。その風景に驚かされながら、何よりショックを受けるのは、私たちの大好きなチョコレートがなくなっているという設定です。
けれど考えてみれば、今を生きる私たちだって、この甘くとろけるチョコレートがどうやって出来上がっていくのがよく知らないのです。
「チョコレートって、何で できているか しってる?」
未来の少女マヤと一緒にチョコレートの秘密を探る冒険をしながら、改めてこの魅力的な食べ物がなくなってしまわないようにと願うばかりです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
世の中からチョコレートがなくなった1000年後の世界。 主人公の少女マヤは博物館で、チョコレートというおいしそうな食べ物を初めて見て魅せられる。 「食べてみたい!」とチョコレートを探す旅に出たマヤ。 待っていたのは、「チョコレートとは何か」を知る、感動の出会いだった! マヤの冒険を通じて、知っているようで知らないチョコレートのことを学べる絵本。 2024年1月刊
100年の昔から思えば、現代は異次元の世界のようです。
残っているものもあれば、すっかり変わってしまったものもあります。
100年後はどうなっているのかを考えた時に、チョコレートが題材なだけに考えてしまいました。
この絵本では、食習慣として扱われなくなったという見方なので安心しました。
環境破壊でカカオの木がなくなってしまっていてら、本当のチョコレートはできません。
チョコレートは、関連づけてフェアトレードやSDGsの題材にもなるお菓子です。
社会はどうなっているんだろうと、深読みしてしまった私です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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