
「遠く離れたところからだと 小さな惑星のように見える石。大陸と海、それに島もある。宇宙飛行士の目には、雲におおわれた地球が こんなふうに見えているのかもしれない。」――本文より美術家、デザイナー、教育者、絵本作家……。多彩な顔をもつ表現者ブルーノ・ムナーリは、海岸でひろった石ひとつひとつにも、ゆたかな個性とファンタジーを見出していた。石をじっくり観察し、模様がそろうよういくつも並べてみたり、絵を書き入れて物語をつくってみたり。時には「山のミニチュア」に、高原や湖、そして山を登る人々の姿まで見えてくるかも?モノクロの写真と素朴なことばでつづる、遊び心たっぷりの石のエッセイ。
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