ここはネコだけが住む、ネコの村。みんな、とても仲良しだ。でも、ぼくには秘密がある。
「ぼく、おさかなは たべたくないんだ」
みんなにへんなやつだと言われる。ネコなのにおさかなが嫌いだなんて、と。ちがうんだ。ぼくは、本当はおさかなが大好きなんだ。可愛くて家で飼っている。それがぼくの秘密。この気持ちを誰かと話せたらな。そんなある日、ぼくと同じように「へんなやつ」と言われているネコがいて……。
「好き」という気持ちは、ネコそれぞれ。まわりのみんなとちょっと違うだけで、なんだか言い出せなくなる気持ち、わかりますよね。でも、誰かに理解してもらえたり、気持ちを共有できたとしたら、どんなに素敵だろうとも思うのです。
繊細で愛らしい絵が魅力の絵本作家、豊福まきこさんが最新作で描き出すのは、一途におさかなを愛するネコと、ことりを愛するネコの、幸せな出会い。一緒に話をしている時の、ふたりの楽しそうなことと言ったら! 美しい村の景色やセンス良く飾られた家の中、そして魅力的なおさかなやことりたちとともに、絵本を深く味わってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
街で、ほかのネコから「一緒に魚を食べよう」と誘われたネコ。断って帰っていくネコに、ほかのネコたちは、「ネコなのに魚が食べたくないなんて、へんなやつだなあ」とうわさします。でも、ネコは魚が嫌いなのではなくて、食べたくないほどに大好きなのでした。「好き」の気持ちをだれにも話せなかった魚好きのネコでしたが、ある日、同じように、「ことりが好きなんてへんなやつ」と言われているネコに出会い…。
ひみつのたからもの
タイトルから どんな秘密かなと思ったら・・・
ねこが 魚が好きで 水槽でエンジェルフィッシュを育てていたのです
それで ほかの猫たちが魚をおいしそうに食べてるけれど 魚は食べることができなかったのです
やはり さかなは 友達だから食べることができない
その気持ちはわかります
そしたら・・・ とらねこも 小鳥が好きで飼っているから
鳥は食べられない 同じ気持ちのネコ同士は
仲良しの友達になれたのです
ねこだから・・・・ こうなんだと決めつけるのはよくないのですね
人間だって同じことが言えると思いました
絵がとてもかわいくて 読みやすい絵本でした
(にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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