山のふもとの村にあるおでんの屋台〈雪窓〉。 はじめて雪がふった晩、峠の方からころがるようにやってきたお客は、なんとたぬき。けれど、おやじさんはおどろいたりしません。だって山には、もっともっとふしぎなものがたくさんすんでいるのですから。 おやじさんとたぬきの絶妙なコンビネーションに思わず笑ってしまったり、おやじさんの悲しい過去に切なくなったり……読んだ後は心がぽっとあたたかくなるお話です。シリーズ第5弾。
自分の大好きな、人情味のあるいいお話です。おでんの屋台という設定からしてしみじみとしてきます。
そのおでん屋のおじさんが、。幼くして亡くした娘の面影を追い求める構図などは大人にも響いて来る哀愁があります。
お客として現れたたぬきも、物語をファンタジーに役を演じていると思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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