![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ちょっとフクザツな3人の、心温まる日常
高校生のクレベールは、知的障碍をかかえる兄・シンプルと、 親元をはなれ、パリで暮らす決意をする。 弟の不安をよそに、シンプルは、 ウサギのぬいぐるみのパンパンくんと遊んでばかり。 シェアアパルトマンで学生たちと共同生活をはじめると、 二人の日常は、どんどんフクザツになっていき――。 国際アンデルセン賞受賞作家による、兄弟の絆の物語。
【編集担当からのおすすめ情報】 知的障碍をかかえる主人公のシンプルは、毎日問題を起こしてばかり。 共同生活をする学生たちをはじめ、弟のクレベールでさえも、シンプルとはなかなかうまくいきません。 それでも、少しずつシンプルを受け入れ、彼を支え、自分自身の生き方までも変わっていく姿に、心を揺り動かされます。 読者のみなさんも、物語を読むにつれて、シンプルのことがどんどん好きになっていくはず。 彼の相棒・ぬいぐるみのパンパンくんとのちょっぴり不思議な関係も、今作の大きな魅力の一つです。 くらはしれいさんが描く、パンパンくんの愛らしい挿絵にも、ぜひ注目してください。
著者のマリー=オード・ミュライユは、2022年に国際アンデルセン賞・作家賞を受賞しました。 今作は世界26カ国で刊行されている、彼女の代表作です。
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