様々な民族の言葉と、創作の言葉をコラージュふうに並べたテキストに、鮮やかな色彩の楽しい絵がつけられたユニークな絵本。言葉の多彩な響きも楽しい。
この絵本は友人同士の画家の元永定正さんと、文の金関寿夫さんが「絵本をつくろう」という話から生まれました。センスのいいすぐれた訳考として知られる金関さんは、自分に何ができるか、と考えられた末に、種々な民族の言葉と、ご自分の創作の言葉をコラージュふうに並べるやり方で絵本のテキストをつくられました。こうして、“日本語を超える”言葉あそびのテキストが生まれたのです。そこに、モダンアートの第一人者の元永定正さんが、自在な色彩と形の、それは楽しい絵をつけられました。そして4年前、月刊絵本の「こどものとも」の一冊として刊行された時に、子どもたちの爆発的な支持を得たのです。「わけがわからない」という大人たちの戸惑いを尻目に、子どもたちは、ことばの多彩な響きを楽しみ、となえ、そして笑いながら、ころげながら、この絵本を自分たちの宝物にしていきました。「カニツンツン ビィ ツンツン ツンツンツンツン」アイヌの人たちが聴きとった鳥の声でこの絵本は始まります。
4歳息子が、意味分からない?!と言いながら爆笑していました。読んでいる私も、なるべく意味を考えずに読みました。1歳娘にはちょっとはやかったのですが、4歳息子は気に入ったようでした。5歳娘は物語が好きなので、あまり好みではなかった様子でした。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子6歳、男の子4歳、女の子1歳)
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