「ねぇ ねぇ だっこ」
だっこをせがむのは、りんご。 優しくだっこをしてあげるのは、バナナです。 体の上にりんごを乗せて、ゆーらゆら。
「だっこ だっこ ねぇ」
今度は、じゃがいもが登場。 大きなキャベツの上はあったかーいね。
さらにさらに、マッシュルームとマスカット、さくらんぼとメロン、フランスパンに桃がふたつ。だっこをせがむのも、優しくだっこをしてあげるのも、写真に撮られた果物や野菜たち。絶妙なバランスで乗っかっている彼らは意外な組み合わせかと思いきや、見れば不思議としっくり。みんなとっても嬉しそうなのです。
この可愛らしい赤ちゃん絵本を手がけられたのは、『ぽんちんぱん』(福音館書店)でも大人気、アートディレクターの柿木原政広さん。存在そのものの愛らしさ、寄りそうことのあたたかさ。最小限におさえられた表現の中に、赤ちゃんが大好きな要素がぎゅっと詰まっています。「ねぇ だっこ」を真似するようになるまで、何度だって読み続けてあげたいですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ことばのリズムがここちよい 「だっこ」のぬくもりがいっぱいのファーストブック!
表情ゆたかなくだものや、やさいといっしょににっこり。 赤ちゃんのための写真絵本。 「ねぇ ねぇ だっこ だっこ だっこ ねぇ」と、だっこをせがむりんご。 ページを開くと、「だっこ ねぇ だっこ ねぇ」とバナナがやってきて、 ゆーらゆーらとだっこしてくれます。
じゃがいもにマッシュルーム、さくらんぼ、もも、プチトマトたちが、 くちぐちに「ねぇ ねぇ だっこ」と甘えんぼ。 みんな抱っこしてもらって、にこにことってもいい気分!
果物や野菜たちの表情がなんともかわいらしい、新鮮な写真のファーストブックです。 親子でも、親子でなくても、だっこでみんな幸せになれる。 たくさんの赤ちゃん、そして赤ちゃんをとりまく大人に親しんでいただける絵本が登場です。
乳児・小さい子向けおはなし会用にセレクト。
表紙絵と題名で、一気に惹かれます。
果物や野菜が登場し、そこここに、だっこの光景が。
「だっこ ねぇ」と絶妙な文章が、思わず甘え声になってしまいます。
もちろん、ちゃんと要望はかなえられるわけで。
この心地良さ、たまりません。
写真にシンプルな顔が添えられているのもキュート。
身近な野菜や果物という題材もミソ。
ほら、あちこちに、見つけられそうですよ。
抱っこの心地良さをたっぷりと。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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