19世紀、バイエルン王国で生まれ、自由にのびのびと育ったエリーザベトは、オーストリア帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に求婚され、16歳でハプスブルク家に嫁ぎます。しかし、宮廷での生活は幸せなものではなかったのです。きびしい規則にしばられた暮らしや、伯母であり義母であるゾフィー大公妃との確執……。しだいにエリーザベトは体調を崩してしまいます。そんななか、エリーザベトはハンガリーを愛し、ハンガリーの自治権獲得を後押しします。そしてそれは、オーストリア=ハンガリー二重帝国の成立につながるのです。 絶世の美貌と「シシィ」の愛称で知られ、今も人びとに愛されるオーストリア皇妃にしてハンガリー王妃エリーザベトの生涯を、コミックと記事でわかりやすく紹介します。
人物としてはあまりメジャーではない方ですが、歴史的な流れの中では、西洋史の中で重要な部分でもあるので、歴史の流れを知るという点で、読んでみると面白いと思います。
エリーザベト自身の話としては、皇妃としての苦しみが強く前面に描かれています。
また、苦しみが故の美への執着がすさまじく、苦悩の生涯であったことがうかがえました。 (hime59153さん 50代・ママ 男の子13歳)
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