森で一番高い木にせっせと巣をつくっているのは、カササギのメグとアッシュ。もうすぐ可愛いひなたちが生まれるのです。きれいな水色のたまごが4つ並ぶと、巣の方がなんだか物足りない?
メグとアッシュは、可愛いひなたちのためにあらゆるものを集め始めます。カッコウ時計をふたつ、小さな靴下を4つ。さらにぬいぐるみのクマ、ピカピカ豆電球、ベビーカーまで。
「いいかんじに なったけど、 まだ たりないね。」
おやおや、そんなに積み上げていって大丈夫!?
完璧な巣をめざして動き回るカササギ夫婦。みるみるとんでもないことになっていくふたりの巣。その姿は滑稽だけれど、気持ちはわかりますよね。まわりで見ている仲間たちもちょっぴり心配そう。だって、一番大事なのは……。
モノにあふれた世の中や、子どもへの過剰な愛。身につまされることもあるけれど、どのページを開いてもドキドキワクワクしてしまうのは、愛情たっぷりに描かれたガラクタやなかがわちひろさん訳による軽快で楽しい文章のおかげ。見返しやカバーのデザインまで遊びゴコロたっぷりなのです。
さて、最後はちゃーんと完ぺきな終わり方をするので皆さまご安心を!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
カササギのメグとアッシュは、森の一番高い木にせっせと巣をつくっています。もうすぐひなが生まれるのです。やがて、きれいな水色のたまごが4つ、巣にならびました。カササギ夫婦は、かわいい子どもたちのために完ぺきな巣をつくろうと、いろんなものを集めはじめますが……。
『TOO MUCH STUFF』が原題。
何やら軽快な題名に惹かれてセレクト。
もちろん、なかがわちひろさんの意訳のなせる技です。
さらには、表紙絵の混とん状態、一体何が起こるのでしょう?
カササギとメグとアッシュの子育て奮闘記、でしょうか。
せっせと巣作りし、無事に卵も4つ産み。
完璧(!)を目指す2羽は、やがて産まれるひなたちのために、
あれこれ集めるという次第ですが、
おお、だからゆえの光景なのですね。
親あるあるでしょうか。
いや、だから、やりすぎ?
案の定、しかも、たまごの殻が!
正直、こちらまで凍り付きましたよ。
究極のオチは、完璧でした。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子1歳)
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