
カリジェという町には、昔から住人たちが大切にしている大時計があります。そして、その大時計を守っているのは時計屋のイーゲルさん。イーゲルさんには、今夜大仕事が待っています。大時計が正しく動き続けるために、年に一度、点検をするのです。
日が暮れる頃、準備を始めていると、扉の外に大きなカバンをかかえた女の子が立っていました。
「時計屋のイーゲルさんに おりいって ごそうだんがあるのですが」
その女の子は、大時計の「特別な時間に願いを込めると、会いたい人に会える」という言い伝えを聞いてやってきたのです。手紙でしかやりとりをしたことのないふたごの妹に、一度でいいから会ってみたいのだと。それを聞いたイーゲルさんは、彼女を屋根裏部屋に連れていき……。
この特別な夜に、大時計のある町カリジェでおこった秘密のお話。それはいったい、どんな出来事だったのでしょう。女の子の願いはかなえられたのでしょうか。
時間にまつわるちょっと不思議で心あたたまる物語。絵本作家ぬまのうまきさんの、幻想的で美しく愛らしい絵で堪能することができます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

カリジェの町で”大時計の秘密”が巻き起こす奇跡の物語!
・「さあ、みなさん。きょうはとくべつにひとつふしぎなお話をいたしましょう。」大時計の町、カリジェで起こる、ちょっと不思議で心あたたまる物語。 ・絵本作家ぬまのうまきが美しく幻想的なイラストで描く!
カリジェという町には、昔から住人たちが大切にしている大時計がありました。そして、そのとなりには、大時計を守る、時計屋のイーゲルさんが住んでいました。カリジェの大時計には不思議な力があって……。年に一度のとくべつな夜、カリジェの町の大時計が起こす奇跡の物語。

ぬまのうまきさんの絵本が好きになったので、新刊がでたとしり楽しみに読んでみました。カリジェの町の大時計にまつわる、不思議なお話。なんともファンタジックでひきこまれました。そして、やっぱり、絵がとても魅力的です。夢があって幻想的で、読まない時は飾っておきたいなあと思う素敵な絵本でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
|