「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる」 30年の短い生涯で、悲しみや喪失感をまっすぐにうたった詩を数多くのこした中原中也。 山口県で医者の長男として生まれ、神童と呼ばれた中原中也。弟の死をきっかけに詩作をはじめた中也は、文学に熱中。優秀だった成績がどんどん落ちてついに落第。転校先の京都で、運命の女性・長谷川泰子に出会います。友人・小林秀雄との「奇妙な三角関係」を経て、恋人と友人を失った中也は、人生の悲しみや喪失感と向き合い、詩人として生きる覚悟を固めていきます。 生前に刊行した詩集は『山羊の歌』。第二詩集となった『在りし日の歌』を自らで編集、清書まで終えたあと、小林秀雄に託してこの世を去ります。 詩をつくることは生きること。そう定めて生きた中原中也のことばを、美しいイラストともに紹介します。 中原中也が生きた時代、関係の深い人々、関連のある街、豆知識やクイズなど、資料ページも充実。小学校4年生以上の漢字にふりがなをふりました。朝読にも最適です。
みんなが憧れるような生き方をしている人たちは、例外なく、自分のすべきことに没頭し、だれよりも多く挑戦し、そして失敗をしてきた人たちです。 この「心が強くなる! ビジュアル伝記」シリーズを読むと、そのことがよくわかるでしょう。 頭から順に読む必要はありません。 自由にパラパラめくりながら、気になることばを見つけて読んでみてください。 元気がほしいとき、心が折れそうなとき、お気に入りのことばがきっと背中を押してくれるはずです。 この本は、前からだけでなく後ろからも読めるようになっています。 紹介している偉人のクイズやおもしろネタ(雑学)から始めると、案外頭に入りやすくてオススメです。
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