
時代や使う人によって、「ことば」は現在も変化しつづけています。そんな変化している日本語にスポットを当て、37年間辞書編集一筋に、ことばと向き合ってきた監修者がその面白さを解説するシリーズです。 コロケーションという語はご存知ですか。「相づち」は「打つ」もので「入れる」ものではないですね。「汚名」は「返上する」もので「挽回する」ものではないです。こういった組み合わせをコロケーションというのですが、じつは、時代とともに変化しているのです。「眉」を「ひそめる」だったのが「眉」を「しかめる」も辞書に載るようになってくるなど、間違って言われているうちに認められてしまうことはよくあるようなのです。そんなことばの流動性を楽しみましょう。2章では国や時代で変化しているオノマトペなどを多数紹介します。
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