
「はるが やってきましたよ うぐいす ホーホケキョ― はるだよ はるだよ こんにち、」
「わっ」
「わっ」という音とともに飛び出してきたのは、かえるさん。
注目したいのは、タイトルでも目立つ、この「わっ」の音。
「こんにち」「わっ」 冬眠から目覚めた動物たちの春が来た喜びが、この「わっ」の一語に詰まっているのが感じられます。
「うさぎさん ぴょんぴょんぴょん」 「おさるさん うきうきうききっ」 「きつねさん こんこんこん」
動物たちの動きや鳴き声もリズミカルで、声に出して読むと楽しさが一層増していきそう。 明るくはっきりとした色彩で描かれる、春の山、木、花、空の美しさは近くで読んでも、遠目で読んでもしっかりと伝わってくるでしょう。
赤ちゃんから楽しめるやさしい絵本。親子で、また子どもたちが集まるさまざまな場所でも、春の始まりの時期の読み聞かせに大活躍してくれそうな一冊です。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)

春がやってきたよ! ウグイスがさえずり、カエルがぴょんと飛び跳ねて、次々に動物たちが「こんにちは!」と春を喜んでご挨拶。 桜の花びらが舞い、風にのって草や花の香りが広がる中、自然いっぱいの春の世界がどんどん広がります。
春の暖かさ、風、匂いなど五感に響く内容が詰まった絵本です。 冬眠から目覚めた動物たちが次々と登場し、春の訪れを喜びます。 赤ちゃんとお母さんが一緒に春の芽吹きを感じ取りながら、自然の美しさを楽しむことができます。 初めて春を感じる赤ちゃんにぴったりの一冊です。
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